【愛情不足?】かまって行動をするこどもの心理と対応方法とは

「ママ~、遊んでー!」「ねぇ、こっちに来てよー!」

ママが家事をやっている忙しい最中にこどもにそう言われてうんざりしてしまう。。
返事するのも面倒でダメだと思っても無視してしまう。。

ということはありませんか?

子どもは決してあなたを困らせたくて最初からそんなかまって行動をしているのではなく、その行動の裏には伝えたいことやメッセージがあってそのようなことをしているのかもしれません。

今回はかまって、かまってとなるこどもの心理とその対応方法をお伝えしたいと思います。

「かまってほしい」のはこどもからのサイン

あなたの目から見てこどもが困った行動をしていると感じるとき、あなたはどのような対応をしていますか?

大人からみてこどもの「困った行動」には何かしらの「目的」や「サイン」が潜んでいます。

「かまって行動」もそのひとつ。

子どもはいつも「親から認められたい」「愛されたい」「見ていて欲しい」「わかってほしい」と思っています。これが最初にお話しした「目的」です。

こどもは自分の行動によってとにかく親の注目をひきたいのです。

基本的にはこどもはみんな甘えたくて、甘えん坊なのは当たり前。
心の安全基地を求めています。

でも、あまりにも抱っこ抱っこと求めて来たり、かまって行動が何度も何度もしつこく繰り返されるようならば何か問題を抱えているかもしれません。

この問題や行動の目的に気づかずにとりあえず叱ったり、無視したり、否定したりすると、永遠にこどもの困った行動はなくなることはありません。

また目的に気づいてもその対処法が間違っていたらこどもはただ傷つくだけ。
正しい対処方法も必要になってきます。

かまってサインを出しているときの正しい対処法

ではどういう対応をするのが一番いいのでしょうか。

「見てみて!」や「抱っこ!」としつこく来るとき

かまって行動があまりにしつこいと感じるときはこどもが愛情不足のSOSを出しています。
ママもやることが多くてなかなか時間が取れないとは思いますが、隙あらばスマホを見ていたり、こどもにお願いごとをされても「今忙しいからあとでね」などと言っていませんか。

こどもはママに自分を見てもらいたいのです。
寝る前でもいいので、1日3分でもふたりで向き合う時間を作ってください。
ギューッとしてあげるだけでもいいのです。

これだけでもこどもは安心して親の愛情を感じられます。

いたずらがひどいと感じるとき

こどものいたずらがひどくて、一日中ずっと叱りっぱなしで参っているというママがいます。
そして叱っても一向に良くなってくれないとのこと。
それどころか、エスカレートして暴れたり、モノを投げたり・・

このようないたずらや行動も親の関心を引きたいがために行っているかまって行動のひとつです。

保育所でもいたずらをして大人を困らせるこどもは背景に親の愛情不足が見えることが多いです。

こういう傾向がある子はいい子にしていたり、特に何もしていないときには親はこどもにあまり関心を向けず、何か悪さをした時だけこどもに注意を向けているという場合が多いのです。

とにかく無視されるよりもママの関心を引きたいこどもは悪いことをすれば自分に向いてくれると感じて、いたずらばかりしてしまうのです。

このような子どもの対応はいたずらをしているときはその行動には逆にあえて向き合いません
その代わりいい子にしているときに大げさなくらいほめてあげましょう。

そうすることで、こどもは悪いことをしなくてもママがちゃんと自分を向いてくれる、しかも叱るのではなくてポジティブな反応で返してくれると分かってきます。

これを繰り返していきながら、ネガティブな関心からポジティブな関心へパターンを変えていきましょう。

不適切な行動をするこどもにかけてあげたい言葉

こども自身がだめなことをやっていると気づいていないとき

「これはいいやり方だと思う?」

まずはこどもに尋ねて自分の行動を考えさせましょう。
もしこどもが「いいやり方だと思う」と返してきた場合は「ママやパパはそのやり方はいやだな」とか、「いいやり方だとは思わないよ」と言って話し合いましょう。

こども自身もだめなことをしていると分かっているとき

「ほかにもいい方法がないかな」

ダメな行動自体には注目しないで、どうしたらいいかを一緒に考えましょう。

こどもの良い行動をちゃんと見る

「○○ちゃんがこうしてくれていることでママはとっても助かってるよ。ありがとう!」

こどもの悪い行動ばかり目がいってしまい、良いことをしているときにそれを見えていない場合があります。

見過ごすことなくちゃんと見ているよ、ということを示してあげましょう。
そうすることでこどもはちゃんと自分を認めてくれた、と感じ親子間の信頼も深まります。

無視は絶対にだめ

忙しいときに子供がかまって行動をしていて、わざと無視してしまったことはありませんか。

愛情の裏返しは無関心と言われるように、この意図的に無視をすることは子供にとって「自分の存在」をないものにされていると感じる最悪な対応です。

親から無視されると寂しさのあまりそのこどもは隠れて悪いことをやろうとしたり、最後はどうせかまってもらえないという自己否定から無気力で自閉的なこどもになってしまいます。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

どんなこどももあなたを意地悪で困らせようとしているのではなく、「かまって行動」によってあなたの注目をひきたいだけなのです。

その方法がポジティブなものなのか、ネガティブなものなのか、ということです。

こどもにとっても親にとってもお互い信頼関係を築き、優しい子育てをしていくためにも普段から子供の行動に目を向けて「あなたを見ているよ」ということをきちんと子供に伝えていくということがとても大切なことです。

それだけでネガティブな行動はグッと減っていきますよ。