隠れて悪いこと【盗み行動】をしているこどものへ対応方法

こんにちは。
なかしまたかこです。

今回は「隠れて悪いことをしているこどもへの対応」、具体的にはこどもの「盗み」行動についてのお話です。

先日こういう話を聞きました。

「息子がお友達の消しゴムを勝手に盗ってきてた・・」
「ダメと叱っていたはずなのに、また自分のじゃないものがあった」

その男の子はお友達の文房具を「盗んで」いたのです。
お母さんはどうしたらいいんだろうと私にメールをくれました。

幼稚園くらいになるとこういった「盗み」の行為が見受けられるようになります。そして、親御さんも「不自由させているつもりはないのに・・」と悩まれています。

今回はそういう隠れて「盗み」行動をする原因と対応方法について書いていきますので、参考になりましたら幸いです。

こどもの「盗み」行動の原因とは?

親の気を引くため

普段親から関心を向けられていない「ネグレクト」気味のこどもは親に「叱られる」ということで自分に関心を向けるという行動をとることがあります。

いわゆる「かまって」行動なのですが、以下の記事に詳しく書いています。

【愛情不足?】かまって行動をするこどもの心理と対応方法とは

このタイプは悪いことをすることで親に自分を見て欲しい!というサインを出しています。
そのサインが「盗み」という形になって表れたということです。

欲求を抑えられない

これは愛情不足や気を引きたいというものではなく、人間には誰しも欲求がありますよね。
小さい子供はまだ心の成長途中であるため、理性で自分の欲求をコントロールできません。

決して家庭環境に問題があるわけではなく、本人の「誘惑」と「理性」が戦っている段階でもあります。

だから「欲しい」「手に入れたい」と思ったときにその気持ちをコントロールすることができず、思わず「盗んで」しまった。ということが起こるのです。

この場合は本人も「いけないこと」という自覚があります。だけどもどうしても我慢できずにやってしまうのです。

発達障害の可能性

発達障害の一種である「ADHD」の特徴として、「衝動性」というものがあります。
これも欲しいと思った瞬間に言葉でうまく伝えることができずに先に手が出てしまうということがあります。
本人はその行為に気づかずにやってしまうということもあります。

こどもの「盗み」を見つけてしまったときの対応方法は

こどもの行動の原因を知る

もしあなたのお子さんが「盗み」行動をしてしまったときは必ず何かしらの原因があるはずです。

親に悪いことをすることで関心を向けて欲しいというサインを出しているのか、
誘惑に勝てずに思わず盗んでしまったのか、
それとも他の原因があるのか・・

まずはいきなり叱りつけるのではなく、冷静にどうして盗んでしまったのか、原因を知るところから始めましょう。

強く叱りすぎない


自分のこどもがお友達のものを盗んできたことが分かった場合は親も焦りや「どうして?」という思いからお子さんを感情的に叱ってしまうということがあるかもしれません。

でも、強く叱りすぎないでください。脅したり、たたいたりしても、根本的な原因が解決されない限りは何度言っても繰り返してしまう可能性があります。

そして、結局は盗んでいたとしても叱られるという恐怖から逃げるために「やってない」「知らない」とかえって嘘をつかせることになりかねません。


子供心に「しまった」という気持ちや罪悪感を感じさせる

盗みグセを直したい場合は一番いいのは親がしっかりと盗んでしまった相手に謝罪の姿を見せること。

親が「申し訳ない」と人に謝っている姿を見るのはこども心にショックなものです。そして、「しまった・・」と反省もします。こうすることで【罪悪感】を感じるので、次に盗もうとしたときにこの場面が思い出されて「またやったら親が悲しむ」と思い、盗む行動にストップをかけることができるようになっていくのです。

ただし、これは心の成長が追い付いてなくて誘惑に負けてしまったケースの場合に有効です。

親にかまって欲しくてわざとやっているときにはあまり効き目がありません。
このケースの時には悪いことをしていないときにこそしっかりこどもに関心を向けてあげる。ちゃんとあなたのことを見ているよ、というコミュニケーションをとり、親子で信頼関係を作っていくことから始めることになります。

まとめ

今回はこどもの問題行動のひとつである「盗み」について書きました。

「盗み」行動も子供の成長過程に起きる何かしらのサインです。
ただただ「悪いこと」と叱りつけて終わりにするのではなく、こどもの行動から何が見えてくるのかまずはそこを知り、親子で信頼関係を気づいていけば次に問題行動を起こした時にも軌道修正もしやすくなります。

当事者同士で感情的になって冷静に見ることができないという場合は、カウンセラーなどの専門家へ相談してみてくださいね。