1/8、1/9と会社の合宿でした。
弊社は6月決算なのですが、この合宿では各事業から上期のレビューと下期のプレビューをプレゼンしてもらいます。
それぞれの数字や取り組みとしては順調ですし、下期のアクションプランもとても良いものを話してもらったと思います。
ただ、そんな中で思ったのは「この感じだと、今くらいの数字が限度かな」という事です。
弊社は、9期目に入っています。
6月の決算で9期目が締まって、7月から10期目となります。(なぜか今期が10期目だと思っていた・・・)
年商を振り返ると、
1期 2.1億円
2期 3億円
3期 2.9億円
4期 4億円
5期 4.8億円
6期 8.9億円
7期 9.4億円
8期 10億円
となりました。
今期の着地は、おそらく9億円前後になるかなと思います。
これを見て思ったのが「完全に踊り場に来たな」ということ。
6期から8期の数字を見ると順調に数字は伸びているような感じなのですが、ビジネスモデル的に1つのプロモーションが上手く行っちゃうと、このくらいの数字は動くんですよ。
そして、9期は8期より落ちてしまう。
これまで弊社でSNSアフィリエイトをやっていたチームが通販のグループ会社の仕事をやっていて、その会社は2期目で年商10億円となっているんですね。
そこを入れて、よく言う「グループ合計20億円!」みたいな感じなことを言えば言えますけど、それも違うしな〜と思うわけです。
あっ、そうそう!
それで思ったんですけど、主となる会社で経営に影響力を持てるレベルの関係性と、その会社の株を持っていれば「グループ会社」「関連会社」という形で呼べれるようなので、巷で聞く「グループ会社の合計年商100億円」って言うのは、そんなに難しく無いですね。
話を戻します。
「完全に踊り場に来たな」というところなのですが、悪いことかと言うとそうではありません。
この記事では割愛しますが、大きく数字が伸びた期には、これまでにやっていないことにチャレンジして、それを形にしています。
その結果が数字になっているわけです。
では、踊り場という時に何をしていたかというと、チャレンジで形となったものを、より良くするために固めていたということになります。
チャレンジングに作ることができた数字を、本当の実力でしっかりと再現できるようになりました。
振り返りで見ると6期は頑張って何とかできた数字であり、その後は実力が追いついて、これまでより手堅く作れるようになった数字ということ。
では、この先に何をしていくかというと、これまでやってきたことを改善していく、その改善によって業績を良くしていくという流れです。
実際に、会議で出てきた案というのは、ほぼそういうものでした。
もちろん、期中の会議であるので当然と言えば当然ですが、それにしても「ここを今までより上手くやる」みたいなお話しかありません。
そして、きっと期末に行う、期に向けた予算会議でも、同じような感じになるでしょう。
ただ、それだと前年維持、もしくは上下にちょっとブレるみたいな感じでしか、この先も推移しません。
こんな時に重要となるのが「非連続思考」なんです。
多くの人が持つ考え方は「連続思考」です。
これまでやってきたことがあって、その先に「じゃあ、次に何をしていこうか」という考え方。
レーンを走ってきて、「このレーンをもっと早く走るにはどうしたらいいかな」「このレーンでもっとカーブを上手く曲がるにはどうしたらいいかな」という感じ。
それに対して「非連続思考」は、これまでやってきたことと全く関係なく「これをやろう」となる考え方です。(ここで大事なのは、はたから見て全く関係ないんだけど、当人は全く関係ないとは思っていない)
「このレーンはこのレーンで良いけど、ちょっと隣にレーン作ってそこ走るわ」って感じです。
レーンをもっと早く走ったり、カーブをもっと上手く曲がったりするのは大事です。
そこをおそろかにしてはいけません。
ここをおろそかにすると、びっくりするくらい会社が死んでいきます。
しかし、そこを追求してもそのレーンを走れる距離には限度があります。
なので、新しいレーンを作るんです。
ただ、これは難しいです。
まず、この発想ができる人が普通の場合社内にはほとんどいない。
こんな人ばかりいたらカオスになりますからね。
そして、この発想を社内に理解してもらうのが難しい。
ベンチャーの社長ってこの考え方ができるのですが、多くの場合「また社長何か言ってるわ・・・」となります。
そしてそして、この「非連続思考」で作り始めたレーンを完成させて、ちゃんと事故が起こらないレベルまで走れるようにする人材が社内にいない。
「非連続思考」で作られたものを0→1にすることもなかなかできませんし、それを会社に貢献できる収益を産むまで形にするなんて無理です。
すなわち「やりこむ」「やり抜く」「諦めない」ができる人は、まずいません。
これを読んでいる社長さんなんかは経験があると思いますが、何か新規事業を閃いて、社内で優秀だと思われる人に任せるじゃないですか。
それって多くの場合上手くいかなかったんじゃないですかね。
でも、これは仕方ないことなんですよ。
その人の能力が高いとか低いとかではなく「そのタイプではない」ということです。
そもそもその手の人種と、他の人種ではイメージ力が違う世界観ですし、そのイメージ力によってもたらされるグリッドが桁違いですから。
何度も言うように、種類の違いなので、どっちが優れているとかではありません。
じゃあ、この新しいレーンってのはどうしたらいいかというと、それは簡単な話。
「非連続思考」の人が、超コミットしてそこに神経を集中させ、「良くわからんけど、この人の言うことはお手伝いするわ」という人材とともに、結果が出るまでやり抜いていくだけです。
結果で全てを証明するしかないと思います。
これは、私の悪い癖といいますか、まあ仕方ないことなんですけど、今回の会議でも「非連続思考」的に意見を言ったんですね。
その時の反応というのが「この人何言ってるんだ?」という空気だったので「まあ、そうだよな」と。
なので、何よりも誰よりも自分が、そこで本気になって動いて、会社に対して目に見える結果をもたらすというのが、私の今年のすべきことだと思います。
0→1を果たし、そして会社に貢献できるレベルまでの収益を生み出すことができれば、あとは「連続思考型」の優秀な人間が、そこをさらに改善して良くしていってくれますからね。
新規事業を始める社長さん!
何か面白そうなことを思いついたからって、社内で丸投げしたらダメですよ。
それって、絶対に形になりませんから。
「こいつは優秀だ!」と思っている人材に託しても、それが会社に貢献するレベルの収益化まで作り上げることはできません。
なぜならば、タイプが違うからです。
イメージ力の種類が違うからです。
ですから、自分が一番そこに対して真剣さとこだわりを持って、誰よりも結果にこだわって頭と手を動かさないと、100%頓挫します。
ええ、そうですよ。
私が今までそれを何度もやってしまっていたからです。涙
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