初詣での話。

あなたは初詣に行きましたか?

私は妻の実家が足立区なので、毎年、西新井太師に初詣に行っています。

おみくじを引くと昔は割と大吉が出たのですが、西新井太師だけは、どうしても毎年末吉なんです。

・・・って、話はどうでもよくて。

西新井太師ってとっても大きくて、初詣には沢山の露店が出ます。

それがとっても楽しいんですよね。

そんな露店の中に、天然石のお店を発見!!

商売柄どうしても気になって、じーーーっくりと見てしまいました。

陳列された商品の中に、本翡翠の手彫り申を発見したのですが、これがメチャメチャ安かったんです。

ちなみに、翡翠の偽物は殆どありませんし、偽物を作るほどのものでもありません。

含浸処理や着色処理はされても、偽物ってのはありえないんですね。

なので、本翡翠であることは、間違いないわけですよ。

それなのに、市場価格の5分の1とか7分の1とかそんな感じでした。

なんでこんなに安いんだ!!!!

と、驚いて陳列されているものから、品質の良いものを大人買い。

いやー、楽しかった。

こんな業者の仕入れよりも安い価格で、露店で売られてるって、本当にテンション上がりました。

店主の方と色々お話をしていると、激安の秘密がわかりましたよ。

実は、この申の彫り物は、12年前に仕入れた在庫なんだそうです。

そうです。

前回の申年の商材で仕入れた物だったんですよ〜。

12年前の在庫・・・

そりゃあ、この価格で販売できるわけだ。

天然石の商品ってここ数年で、異常なほど値上がりをしました。

原材料の高騰はあるんですけど、最も価格に跳ね返っているのは、そこじゃないんです。

天然石の加工は中国でやってます。

産地は石によって世界各地ですが、加工と卸は中国。

この中国での人件費や家賃が、ここ数年で物凄く上がってるんですって。

しかも色々と規制が厳しくて、ほら、石とか削ると粉塵がでるでしょ。

その健康への影響とか考慮して、職人さんの1日の労働時間とかも法律的な物で制限されてるらしいんです。

そんなこんなで、原材料の高騰以上に加工コストの上がり方が凄まじいそうな。

衣類なんかは中国の人件費が上がって、タイとかカンボジアに生産拠点が移ったじゃないですか。

ですので、天然石の加工地も、そっちに移るとか思うじゃないですか。

だけど、衣類に比べたら死ぬほどマーケットが小さいので、わざわざ移さないと思うんですよね。

なので、価格は上がる一方でしょう。

高品質で希少な物の値段が上がるなら、まあ、それはいいかなって思いますよ。

だけど、品質の低いものまで価格が上がっているのだから困りますね。

特に人気の石なんかは5年前に大量に買って、寝かしておけば普通に2〜3倍になってますよ。

品質がそんなに良くない物でも。

ただ、5年とか耐えられないっす、普通は。

売っちゃいますね。

そう考えると、露店にあった12年前の在庫って凄いな〜と「やや感動」したわけであります。

当時いくらだったんだろうか・・・。