男性の上司の方にとって「女性の部下」への指導や育成に苦手意識を持っている方が多いようですが、あなたはいかがですか?
上司であるあなたからしてみれば、女性も男性も関係なく部下には仕事ができるようになってもらいたいと考えるでしょう。でもそのためにキツい言い方をして泣かれてしまうとどうしたらいいかわからないですよね。あなたが冷静に話をしていても女性の部下のほうが感情的になってしまうとやはり戸惑ってしまいますよね。
ここでは、そんな苦手意識を持っている男性上司が女性部下の指導に当たる際にどのように接していったらよいかをお伝えしています。ぜひ今後の指導の参考になさってみてください。
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女性部下の指導が苦手な男性上司が知っておくべき3つのポイント
1.「聞く」の比重は”3割増し”
女性の部下の指導にあたって心がけておきたいことが「聞く」ことの比重です。男性同士であれば、理論的な話をしても生物学的に波長が合う部分がありますが、女性の部下に至ってはそうはいかない傾向があります。
「わたしだってがんばってるんですから…(ウルウル)」みたいになられても困りますもんね。女性の部下に対しては、「考えや気持ちを話してもらうことが先」。そして、そのあと部下の心情を汲んだうえでの指導をするという順番で行うようにしましょう。
2.ルーティンに落としこむ
女性の部下の指導でぜひとも覚えておいてもらいたい点があります。それは女性は男性に比べて「ルーティン」をこなすことが得意な人が多いということです。
総務部門で女性が多いのはなぜ?と疑問に感じたことはありませんか?総務部門というのは、書類やデータをチェックするといった業務が日常茶飯事です。ひとつひとつを地道にチェックしていくようないってみれば同じことの繰り返しは男性よりも女性のほうが得意な人が多いです。
というわけで、ルーティンに落とし込んで業務の指示を与えることを意識すると女性の活躍の場を上手に引き出してあげることができますよ。
3.言いにくいことを上手に伝えるには
部下が「女性」ということで男性の部下にはできるちょっと厳しめの指導がなかなかできない…とお困りのあなた!そんなあなたにいい方法があります。それは「サンドイッチ作戦」です。
サンドイッチ作戦とは、まずいいこと(たとえば女性の部下の褒めポイント)を伝えて、その次に指導内容(言いにくいこと)を伝えて、そのあとにいいことを伝える方法です。言いにくいと感じている指導内容を褒めポイントでサンドイッチのようにはさんで伝えていくことで、言うべきことがきちんと伝わるようになります。
女性の部下が苦手な男性上司がやりがちな失敗例
評価が甘くなってしまう
男性ですから女性の部下に対して接し方が甘くなるのは百歩譲ってまだ許せます。でも、評価が甘くなるのは問題です。
あなたはその女性の部下を含め他の部下も抱えている状況だと思いますので、そんななか女性部下をえこひいきしているように見られてしまいます。誤解を招く恐れのある振る舞いはしないように気をつけましょう。
”軽視されている”と誤解を生む…
「○○さんは女性だからこれやらなくていいよ、変わりにこれお願い!」これは一見すると女性の部下を大事にしているようにも見えます。でも、人によっては「軽視されている」と感じる人もいます。よかれと思って気を遣ったつもりが女性だからって軽く見られた…と誤解を招くこともあるわけです。
ただでさい女性の部下が苦手なあなたにとって、それとなく男性の部下と比べて女性の部下を優遇してしまうかもしれませんね。そこで、男女で対応が変えないためにも部下それぞれを男性、女性などではなくしっかりと仕事の「成果」で見るようにします。
男性の部下のほうが昼や仕事終わりでメシに誘いやすいがために親密になりやすいです。しかし、このことと仕事の成果に対しての「評価は別」ということを忘れないようにしなければなりません。
まとめ
男性上司が女性の部下に対して苦手意識を持つということは「特別視」しているからでもあります。生物学的に男性が女性を守ってあげないと…みたいな余計な配慮はむしろ無用の長物だと思ってください。それよりも、しっかりと仕事の「成果」を適切に評価することを心がけましょう。